本がいままでの10倍速く読める法 - 栗田昌裕

本がいままでの10倍速く読める法―20ページが1分間でしっかり理解できる!
キーワードは「マルチスレッド読書術」


本書「本がいままでの10倍速く読める法」は医学・薬学博士の栗田 昌裕氏が独自で開発したスーパー・リーディング・システム(SRS)の速読について広く紹介した本。

目次 [amazonより]
第1章 あっという間に本一冊がなぜ頭に入るのか?―栗田式「速読法」なら誰でも確実に身につき、驚くほど頭の回転が鋭くなる!(本を“空間”で読む「蝶の読書」へ切り替えろ!医者の私と「速読」との不思議な出会い ほか)
第2章 基本のトレーニング‐速読力がどんどん身につく「脳」の基礎づくり―あなたの脳は休眠していないか(まずは「四秒間に一ページ」のスピードで本をめくる 眼球運動で脳を活性化させる ほか)
第3章 本読みのトレーニング‐これで最強の栗田式「速読法」が必ずマスターできる!―楽しい気分で上達し、驚きの効果が…(この三段階で「脳」の情報処理スピードが加速する いつもの読書との違いは“視野”の使い方にある ほか)
第4章 日常のトレーニング‐どこでもできる簡単訓練で、速読力はさらに伸びる!―仕事で、散歩で…。鍛えるチャンスは机の上だけではない(通勤や家事をしながら速読力をアップ 目を閉じて歩く「ブラインド歩行」の訓練 ほか)
第5章 「速読」で記憶力、集中力…も飛躍的に高まるワケ―この刺激であなたの潜在意識の活性度が上がる!(速読は大脳の回路を変え、老化も防ぐ 素早く読むと、直観像は強くなる ほか)

もちろん本書を1回読破したところで、すぐにSRS式速読ができるとは思わないが(才能があればできるのか?少なくとも私にはムリであるが)その奥深い世界を広く知り、入口に立つという意味では大いに役に立つと思う。
速読とは、本を通常より速く読む技術であるが、SRSが目指すところの速読では「読む」に留まらず、その理解や記憶、そして出力までを一連で習得するという事である。

読書の方式を変革するには、まず、情報処理の基本を理解することが必要です。
一般に、情報処理には大きく三つの段階を想定することができます。
第一の段階は入力(インプット)、第二の段階は処理(プロセッシング)、第三の段階は出力(アウトプット)と呼ばれます。
- 中略 -
SRSでは、インプットを「分散入力」、プロセッシングを「並列処理」、アウトプットを「統合出力」と呼んでいます。

これはプログラマとしては実に分かりやすい。通常の読書がシングルスレッドならば、速読はマルチスレッドであるということだ。早く読むためにはその分処理スピードも上げなければいけないが、その解決をマルチスレッドに求めたわけだ。
僕が書くプログラムたちにはマルチスレッドを強いてきたが、今後は自分自身もマルチスレッドにリファクタしよう。


印象的な言葉

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